Hannahの旅行記

ごく普通の女子大生。海外旅行は好きだが度胸はない。今まで訪れた国は、グアム、シアトル(ホームステイ)、シンガポール(弾丸)、ウズベキスタン(スタディツアー)、イギリス(短期留学)、台湾

イギリス短期留学珍道中:Departure~波乱の一日目~

①さあいよいよ出発です!

私は初めての完全一人海外渡航にめちゃくちゃ緊張していました。

日曜日、関空で父と別れ、無事出国審査を通過し、ゲートにたどり着きました。

見えてきたのはKLMオランダ航空の真っ青な機体、そしてCAさんの真っ青な制服でした。しかし同時に私の顔も緊張で真っ青だったに違いありません。

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いざ飛行機に乗り込むと、私の座席は前方通路側で良い位置でした。

隣はスペイン人と思われるカップル、周りは白人だらけで既にもう緊張気味でした。

しかしCAさんに日本人がいるので、安心感はあったかな。

機内で8年越しの花嫁を観て、一人号泣していました(笑)

機内食も美味しくて、CAさんも親切で、ブルーがカッコよかったKLMは、また利用したいと思いました。

 

アムステルダムスキポール空港 到着!

 11時間の長いフライトを経て、ようやくアムステルダムにたどり着きました。

 保安検査のおばさんに、全身を隈なく触られました(笑)

 空港には、チューリップやミッフィーがたくさん売っていて、初ヨーロッパだった私

 は少しテンションが上がりました。Transferは、案内がしっかりしていたので苦労な

 くゲートまでたどり着くことができました。

たどり着いたのは、小さなゲートでした。どうやらバスで飛行機まで行くようです。リーズはあまり有名な都市ではない方なので、弱小路線なのかなと思いました。

 

案の定、リーズ行きの飛行機は小さく、なんと4列しかありませんでした。国内線みたいです!当然周りは白人ばかりで、今度は誰も日本人はいません。私の緊張はMAXでした。そこで、サラダラップとドリンクが配られたのですが、そのときすでに私は気分が悪く、ほとんど残してしまいました。そのときは乗り物酔いかと思ったのですが、ここから私の悪夢が始まるのです。。。

1時間ほどのフライトを経て、ようやく目的地、リーズ・ブラッドフォード空港に到着しました!

 

③Arrival

まだ気分が悪かったのですが、そんなこと言ってられません。入国審査です。All other passportsと書かれたレーンに並んだのですが、長蛇の列ができているUK and EU passportsの方に比べると、全然人がいませんでした。すぐに私の番が来て、無事、入国することができました。スーツケースもすぐ出てきましたよ。

しかし、体調の方は一向に良くならず、吐き気がどうしようもなく辛かったです。大きなスーツケースと荷物を抱えてトイレに行ったり、空港のベンチでうなだれたりすること1時間ー。

もうどうしようもなく苦しくて、誰かに助けを求めたい!と思い、そこら辺にいた空港スタッフに休めるところはないかと声を掛けました。しかし反応は薄く、そんなものはない、椅子に座って休め、救急を呼ぶ必要がないのなら。と言われてしまいました。その後も椅子に座ってしばらくうなだれていると、First Aidの人を呼んでくれて、おじさんが私の隣に座り、話を聞いてくれました。私は出発してから人と話していなかったので、おじさんが話を聞いてくれるだけでも、精神的に嬉しかったです。背中をさすってくれたりもしました。

私はしんどかったので体感時間がすごく長く感じましたが、実際はどうだったのでしょうか、まだ外は明るかったのですが、空港についてから2時間がたった午後7時、おじさんがタクシーを手配してくれることになり、力を振り絞って乗ることにしました。なにせ気分が悪くて吐きそうなのに、タクシーに乗ることはとても不安でした。

しかしFirst Aidのおじさんが、私の大きいスーツケースを運んでくれ、無事タクシーにのることができました。おじさんにチップか何かを渡したかったのですが、いや、渡すべきだったのでしょうが、そんな余裕はなかったです。

 

タクシーに乗ると、風が心地よく、思っていたよりは気持ち悪くなりませんでした。車窓から見える景色は、いかにもイギリスの田舎らしい風景が広がっていて、わずかながら心が躍りました。しばらくすると眠気が襲ってきて、少し意識を失っていると、目的地である大学のReceptionにたどり着きました。運転手さんにもチップを払わなければならなかったのでしょうが、当然そんな余裕はありません。死に物狂いでReceptionへ行きました。印刷してきた紙を見せると、受付のお兄さんが困ったような顔をして、嫌な予感が的中し、「今ここに鍵はない。今からSecurityがここに来て車で寮まで送ってくれるくれるからそれまでここで待ってて」と言われました。しかし私の気分の悪さはクに達しており、スーツケースと重い荷物を抱え、トイレに駆け込み、しばらく座り込んだり、テーブルに突っ伏して死にそうな顔で待っていました。はたから見れば、こいつ大丈夫か?という感じだったと思います。

思いのほか早くSecurityが来て、車に乗せてくれました。気分が悪いことを伝えると、車の中では吐くな、窓を開けろ、と念押しされました。

 

ようやくたどり着いた寮です!Securityのおじさんが部屋まで案内してくれました。部屋につくと寝具がなかったので、私はオーダーしたはずだ、と言うと、後で持ってくると言われました。おじさんが寝具(Bedding Pack)を持ってくるまで、私は何もないベッドに倒れこんで寝ていました。本当に苦しかったです。しばらくするとコンコン、とノックの音がして、おじさんが寝具を持ってきてくれました。私がまだ体調が良くないと言うと、「長旅のせいだろう、水を飲んで休みなさい」と言われました。それから、Securityの電話番号を書き残し、「何かあったらここに電話してね」と言って去っていきました。

それから寝ていると、またノックがしました。ドアを開けると、向かいの部屋に住んでいる中国人留学生のRachelという女性でした。「さっきSecurityが来ていて騒々しかったけど大丈夫?何か手伝おうか?」と言ってくれました(泣)さらに「水や食べ物はある?なかったら私持ってるよ」と言ってくれました。そしてせっかくなので、フラットの案内を軽くしてもらいました。そのころにはもう夜の9時を過ぎていたので(外はまだ明るかったですが)、その後すぐに部屋に帰って寝ました。と言ってもすぐ寝れたわけではなく、吐き気がすごくて、明日になっても治っていなかったらどうしよう、と考えながら寝ました。それからの記憶はありませんー。